見てるだけでも可愛くて見飽きない犬。
近所を歩いている時、犬カフェに行った時など、犬を見る機会は少なくありません。
犬を見ていると、「撫でたい!」という感情が不思議と込み上げてきますよね。
そして、とりあえず思うがままに撫でてみる、なんてこともあるかと思います。
実はその撫で方、ちゃんと正しい撫で方があるのをご存知でしたか?
基本、犬は撫でられるのが好きです。
ただ、撫でてほしくない時や不快感を抱く撫で方も実はあるのです。
そこで今回は 「犬と楽しく触れ合いたい」と思う方や、
「犬は好きだけど撫で方がよく分からない・・・」という方向けに、
犬カフェ店員から「撫でる」という行為についてや、正しい犬の撫で方をお伝えしていきたいと思います。
これを読んで正しい撫で方をマスターできれば、あなたも犬と楽しく触れ合えるようになりますよ♪
撫でる前にタイミングにも注意しよう
撫で方をマスターする前に、撫でるタイミングも把握しておきましょう。
犬も人間同様、生き物ですから、当然「今はほっといてほしい」や「寂しいから構ってほしい」といった感情を抱きます。犬は感情をしぐさで表現する生き物なので、しぐさから撫でてもいいかどうかを判断できるようにしておくと良いでしょう。
撫でてほしい時のしぐさ
- 近寄ってくる
- 膝の上に乗ってくる
- 前肢で引っかいたり、鼻で人の手や体を押したりする
- お腹を出してみせる
撫でてほしくない時のしぐさ
- 食事中
- 睡眠中やゆっくり休んでいる時
- ウロウロ逃げ回る
- 目をそらす
上記の行動はよく見られる行動です。ぜひ覚えておいておきましょう。
「撫でる」は互いに重要な役割を果たしている
そもそも「撫でる」という行為は、お互いの信頼関係構築のための大事なコミュニケーションの1つです。
犬は、母犬に体を舐めて世話をしてもらったり、鳴き声に反応して舐めてもらったりしていた時のように撫でてもらうことで、母犬と一緒にいた時と同じ安心感が生まれます。
また母犬と似た体温を感じてとても心地よくなると、母犬のように慕ってきてくれるようになり、絆も深まるので「撫でる」は犬にとって重要なコミュニケーションなのです。
ただ、犬だけでなく私たち人間にも「撫でる」という行為は良い影響をもたらしてくれます。
それは、犬を撫でることによって犬側・人間側のお互いにリラックス効果があるということです。
それぞれ撫でる/撫でられることによって、オキシトシンという愛情ホルモンが分泌され、ストレス緩和や信頼関係の構築、免疫力も高まると科学的根拠で証明されています。
そのため、お互いに良い影響を与えながら信頼関係の構築を図れるのが「撫でる」というコミュニケーションです。だからこそ、正しい撫で方やタイミングを把握していないと、信頼関係も構築されなければ、犬からも好かれることなく、楽しく触れ合うことができません。
「撫でる」と聞くと、一見軽いコミュニケーションと捉えがちですが、犬にとっては第一印象を決める大事なコミュニケーションだということを理解しておきましょう。
犬カフェ店員直伝!犬が喜ぶ正しい撫で方
これまで、撫でるタイミングや撫での大切さをお伝えしてきました。
それらを踏まえて、ここでは犬カフェ店員による正しい犬の撫で方について解説していきます。
ぜひ参考にしてくださいね。
①近寄ってきたら自分の匂いを嗅がせる
急に目の前にこられたりするとびっくりしてしまうので、向こうから来てくれるのを待ちましょう。
自分の方に来てくれたら、まずは「自分の匂い」を嗅がせてあげましょう。手の甲を犬の鼻に近づけてあげて、安心しきった様子で近づいてきてくれたら撫でても問題ないというサインです。
②姿勢を低くし、犬の顔より少し後ろに並ぶようにつく
目の前にいると犬を怖がらせてしまう場合があります。犬の顔より少し後ろの位置につくように意識しましょう。また、覆いかぶさったり、抱え込んだりすると恐怖心を与えてしまうので、姿勢は低く保ってください。
③毛並みに沿って、声をかけながら面で撫でる
毛並みにそってゆっくりと撫でましょう。
撫でる際は落ち着いたトーンで名前を呼んであげながら撫でてあげると犬も安心します。声かけは必須です。
また、毛並みに逆らった撫で方や指先だけで触れられるのを不快に感じる犬は結構多いので注意が必要です。最初はワシャワシャするような撫で方は控え、胸や体の横など、犬が視認できるところから毛並みに沿って優しく触るように撫でてあげると喜びます。
④慣れてきたら、犬の好みの場所を中心に撫でてあげる
慣れてきたら、飼い主さんや、犬カフェ店員さんなどに聞いてその犬の好みの場所を中心に撫でてあげましょう。あまり長い時間撫でていても段々ストレスが溜まってきてしまうので、気持ちよさそうにしている時に少しずつ止めていくのがオススメです。
正しい撫で方をマスターする鍵は「NGな撫で方」も把握しておくこと
正しい撫で方について理解を深められたら、NGな撫で方も把握しておきましょう。
そうすることで、撫で方に関する知識が深まるのはもちろん、より楽しく触れ合うことが出来るようになります。
今回は撫でる際の一連の流れに沿って、分かりやすくそれぞれ表にまとめたのでぜひ参考にしていただければと思います。
これであなたも正しい撫で方を完全マスターしちゃいましょう!
「撫で」の一連の流れ | 正しい撫で方 | NGな撫で方 |
---|---|---|
Step1 犬の様子を確認 | ・犬の様子を観察 ・犬から寄ってくるのを待つ | ・自分のタイミングで撫でようとする ・自分から近づいていく |
Step2 撫でてもいいかの確認 | ・犬の目線に合わせて姿勢を低くする ・自分の匂いを嗅がせる | ・上から覆いかぶさるようにしゃがみ込む ・いきなり触る |
Step3 撫でる | ・声をかけながら撫でる ・毛並みに沿ってゆっくりと、手の甲や手のひら使って撫でる | ・無言または他の人とおしゃべりしながら撫でる ・毛並みに逆らってワシャワシャするように撫でる |
Step4 慣れてきたら | ・犬の好みの場所を撫でる ・撫でる時間は短く | ・自分が触りたいところを撫でる ・自分が気が済むまで撫で続ける |
正しい撫で方とタイミングで楽しく触れ合おう!
今回は正しい撫で方や撫でるタイミングについてお話しさせていただきました。
色々撫で方などを伝授させていただきましたが、正直すぐには覚えられないと思います。
ただ、犬カフェ店員として一番頭に入れておいてほしいことは
・いつでも撫でられる訳ではない。犬にも撫でてほしい/ほしくないタイミングがある
・撫でるときは犬目線、犬ファーストで!
この2つを念頭に置いて楽しく触れ合ってほしい、ということです。
撫でている時のこちらの思いやりは不思議なことに犬にも伝わっています。
そして、それに応えるかのように私たちに可愛い姿をたくさん見せてくれるようになった時、この上ない嬉しさと癒しが得られます。
ぜひ、今回お伝えしたことを少しずつ実践してみてくださいね。
そして、私たちが運営する大型犬カフェ「ほっとひと犬」では、6頭の個性豊かな大型犬たちと触れ合うことができちゃいます。
「初めて犬を撫でるから不安・・・」
「大型犬を撫でるのが初めてでうまく撫でれるか心配・・・」
という方もカフェ店員から直々に撫で方のコツをお伝えさせていただきますのでご安心ください◎
ぜひ撫で方をマスターして我が家の6頭と楽しく触れ合ってみてくださいね。