お迎えまでに用意しておくことは?犬のお迎え準備で大切な3つのこと

ペットとして人気のある犬。
可愛くて愛くるしい姿に心を打たれて飼うことを検討している方もいらっしゃるかと思います。

そこで毎回皆さんお悩みになるのが、お迎え準備です。
お迎え準備と聞くと、必要な日用品やケージなどの準備を思い浮かべる方が多いかと思いますが、何を用意すればいいか悩みますよね。
ただ、実は他にもやらなければならないお迎え準備があることを知っていましたか?

それは「ヒト」と「環境」を含めたヒト・モノ・環境の3つの準備です。

今回は、実際にお迎え準備で揃えておくべきモノもお伝えしながら、3つの準備についても詳しく解説していきたいと思います。

この記事を読んで、心地よくお迎えができるよう、万全な準備をしていきましょう!

お迎えするための3つの準備とは?

お迎え準備は「ヒト・モノ・環境」の3つの準備が必要だとお伝えさせていただきました。
この3つの準備とはそれぞれどういうことなのか、ここで詳しく説明していきます。

①ヒト

ヒトは、飼い主さんの心構えや取り巻く環境を指します。
犬を飼うことが決まったのなら、

「最期まで飼育できるのか」
「10年以上経済的に飼育し続けることは可能なのか」

など自分自身を改めて問いただしましょう。

命あるものを責任持って育てていく訳ですから、生半可な気持ちでは飼育してはいけませんし、「可愛いから」という理由だけでお迎えしようとしているのなら飼うのはオススメしません。お迎えする時は、しっかり責任を持ってお迎えできるよう、まずは自分自身を見直してみてください。

②モノ

モノは、犬の生活必需品を指します。

イメージしやすい例えだと、ケージやドッグフードなどです。
人間と同じく、犬も生活していく上で必ず必要なモノが存在します。そのため、毎日使用するようなモノに関してはお迎えまでには準備をしておきましょう。特にケージなどはネットでの購入も多いかと思うので、前もって事前に購入する必要があります。

お迎え当日までに必要なモノについては後ほど詳しく解説します。

③環境

環境は、犬が生活しやすい環境を指します。

例えば、ケージを置く位置やしつけの方法も環境と捉えられます。実際に私の周りでも、モノを準備して満足している方が多く見られますが、実はその後の環境づくりも今後犬と暮らしていく上では重要な準備の一つです。

お互いに心地よく暮らしていくためにも、お迎え前に生活環境は整えておきましょう。
環境の準備についても後ほどポイントをまとめて解説します。

準備が「ヒト・モノ・環境」である重要性

なぜこの「ヒト・モノ・環境」がお迎え準備にあたって必要なのか。

「モノ」に関しては、そもそもお迎え前に揃えておかないと犬を飼うことはできないので、お迎え準備と聞くとパッと想像できますよね。逆に「ヒト」と「環境」に関しては、お迎え前の準備としての重要性がなかなか想像しにくいかと思います。ただ、この3つが揃っていないと、お迎え後にいずれ何かしらであなた自身が苦労してしまうことになります。

例えば「ヒト」の場合、一番わかりやすいお迎え準備で言うと動物アレルギーの有無を確認しておくことです。
これは必ず行なっていただきたい準備の一つになります。
と、言うのも犬を飼えなくなる理由として「家族にアレルギーが出てしまった」というケースがよく見られます。 どれだけ飼う覚悟があったとしても、アレルギーは最悪の場合、生死にも関わってきてくるので、なくなく手放さなければならない、なんてことも少なくありません。

このような事態を防ぐためにも事前に病院へ行き、
家族全員に動物アレルギーがないか事前に確認しておくことが重要です。

他にも、よくあるのが飼う前に思い浮かべていた生活とのギャップに苦労すること。
犬の飼育は想像以上に大変です。
大変さを把握しきれずに犬をお迎えしてしまうと、とても苦労します。 自分にとっても犬にとっても幸せな生活を送れるように、犬の飼育にかかる費用や世話の大変さ、最期まで責任持って飼育できるかなど、飼い主となる自分自身の心構えをお迎え前に確認し、ギャップをなくしておく必要があります。

次に「環境」の場合ですが、一番よくみる悪い例は、とりあえず空いているスペースにケージやトイレを設置することです。

お迎え準備にあたり、やはりケージやトイレは誰もが購入しますよね。
ただ、購入した際に置く場所を決めずに購入する方が非常に多いのが現実です。本来、ケージやトイレも適切な設置場所があります。それを無視して、家の中の空いてるスペースやデッドスペースにとりあえず置く、というのはお迎えされた犬にとってはストレスになる可能性もあるので、事前に配慮しておく必要があります。

以上のことを踏まえて、お迎え準備は「モノ」だけと思われがちですが、「ヒト」と「環境」の準備を踏まえて「モノ」を準備していくことで、初めて万全なお迎え準備ができたと言えます。

万全なお迎え準備に向けて、この3つは互いに影響しあっているのです。

どれか一つでも準備ができていなかったら、お迎え後に必ず苦労しますし、犬も自分もお互い生活に悪い影響をもたらしてしまう可能性もあります。そうならないためにも、準備は「モノ」だけでなく「ヒト」と「環境」の3つがあることを覚えておいて下さい。

そして、それらを踏まえて「モノ」を揃えていきましょう。

お迎えに向けて揃えておくモノ

お迎えまでに必ず揃えておきたいモノをピックアップしてみました。
ぜひお迎え準備にお役立ていただければと思います。

揃えておくモノ

1. ケージ
2. ベッド
3. トイレ・トイレ用品
4. フード・おやつ
5. ごはん・水の容器
6. おもちゃ
7. キャリーケース、クレート
8.手入れ用品

1. ケージ

ケージは、犬にとって一番落ち着く自分の部屋としての役割を持ちます。

眠るときや休むとき、また留守番のときにも過ごす場所です。そのため、安心かつ快適に過ごせるような場所をつくってあげなければなりません。

ケージを選ぶ際は、お迎えする犬の大きさを考えて選びましょう。狭すぎて窮屈になってしまったり、広すぎて落ち着かなかったりするようなケージはNGです。

2. ベッド

快適に過ごしてもらうためにはベットも欠かせません。

床やケージ内といった硬いところで寝るより、ベットがあった方が身体への負担が圧倒的に少なく、関節や皮膚トラブルを未然に防ぐことができます。なお、ベットを選ぶ際は犬の身体がちょうど入るサイズぐらいが良いでしょう。可能であれば、季節によってもベットを変えてあげるようにすると、犬もより快適に過ごすことができ、健康維持にも繋がります。

3. トイレ・トイレ用品

トイレは生活の必需品です。
トレー型が最もメジャーなので、大きさの合ったトイレシートと一緒に用意しておきましょう。なお、トレーは汚れても洗いやすいプラスチックのものがオススメです。

また、「トイレ後の匂いが気になる・・・」という方は臭い消しスプレーとウエットティッシュも一緒に用意しておくといいかも知れません。こちらは1本持っておけば、トイレ以外にも吐してしまった時などにも使えるので使い勝手がよく、とても便利です◎

4. フード・おやつ

ご飯はできれば、ブリーダー宅やペットショップで食べていたものを揃えておくことをオススメします。
理由としては急にフードが変更されると、お腹が緩くなる可能性があるためです。

また、フードには適性年齢が記載されているので、必ず年齢に合わせたものを準備しましょう。

おやつに関してはしつけの時に必要となるので、事前に用意しておくのがオススメ。色々な種類があるので、いくつか買っておいて、お気に入りのおやつを見つけましょう。なお、こちらも年齢に適したおやつをあげるようにしてください。

5. ごはん・水の容器

容器はフード用、お水用でそれぞれ用意しておきましょう。
最初はペットショップで売っているようなプラスチックやシリコン素材のもので良いかと思います。

ただ、容器の高さには注意してください。高さが犬の身体の高さに比べて高すぎる、または低すぎる場合、首に負担がかかってしまい、食べづらかったり、蒸せてしまったりする可能性があります。そのため、犬の身体の高さから−10センチほどの高さの食器を選ぶようにしましょう。

水の容器に関しては、ケージにボトルを取り付ける給水機タイプのものもありますので、様子を見ながら使いやすそうな方を選んであげるのがいいかもしれません。

6. おもちゃ

おもちゃはお迎え当日から大活躍するので、必ず用意しておきましょう。

おもちゃを選ぶ際は、くわえやすい素材、噛んでもほつれにくいもの、誤飲しない大きさのものを選ぶのがポイントです。また、1個持っておくと便利なのが「くわえると音が鳴るおもちゃ」や「知育おもちゃ」です。留守番させるときや、自身が一時的に構ってあげられないときに重宝するので、1個は持っておいておくことをオススメします。

7. キャリーケース、クレート

キャリーケースやクレートとは、ワンちゃんを持ち運ぶためのアイテムです。

主にお出かけする際に使うことが多く、病院へ連れていく際もキャリーケースやクレートを使用します。お迎え後はワクチン接種や検診で病院へかかることが多いので、事前に準備しておきましょう。

8.手入れ用品

犬を手入れする際には、ブラッシング用品、シャンプー用品、爪切りや耳掃除グッズなどが必要になります。
特にブラッシングは毎日するので、犬種に合ったブラッシンググッズを用意しておきましょう。
シャンプーや爪切り、耳掃除に関しては、人間のものを使用すると、怪我や事故の原因となりますので犬専用のもの必ず用意してください。

生活環境は一番最初に整えておこう

モノを揃えていく前に始めておきたいのが犬の生活環境を整えておくこと。
お互いが気持ちよく生活するためにも、環境はしっかりと整えておきましょう。

ハウスの設置は快適な場所を選ぼう

ハウスは、直射日光が当たらない日当たりのいいところで、なおかつ風通しも良く、飼い主の目が行き届くところに設置しましょう。さらにエアコンの風を直で受けることなく、人の出入りがあまり気にならない壁際にすることで、犬にとって快適なハウス環境になります。

また、ケージ近くにはケージより高いところに落下する可能性のある物を置くのは控えましょう。

トイレの設置

お迎え後はしつけのためにもハウスの近くに設置するようにしましょう。
トイレを覚えたら徐々にハウスとの距離をあけ、最終的には人と同じトイレや洗面所などに移動できると、臭いも軽減できるのでオススメです。

家の床面は滑りにくいものに

通常のフローリングだと、滑って犬の足腰に負担を与えてしまいます。
そのため、全面でなくても、部分的にマットやカーペットを敷いてあげると良いでしょう。特にこれから成長期を迎える子は関節に大きな負担がかかってしまうので、お迎え前に準備しておくのがベストです。

家の中に置いてある物を確認しておこう

お迎え後に多い事故が「誤飲」です。

お迎え時の子犬はなんでも口に入れて確認したり遊んだりするため、危険なものはお迎え前に片付けておきましょう。ビニール袋の誤飲でも、最悪の場合手術で取り出すことになります。そのような状況を防ぐためにも、なるべく出しっぱなしにはせず、扉のついたところにしまうようにしてください。

また、電気コードや観葉植物なども容赦なくかじります。コードはむき出しのまま置かずにケーブルカバーなどで隠すようにし、植物は犬の行動範囲外となる部屋に置いておきましょう。

接し方を家族内で決めておく

名前の呼び方や接し方、しつけの方法を家族の間で統一しておきましょう。

人によって対応が異なると、かえって混乱し、覚えなければならないこともなかなか覚えられなくなってしまいます。混乱を招くことは犬にとってもストレスなので、あらかじめ話し合って接し方等を決めておきましょう。

3つの準備を理解してからお迎え準備を始めよう

ここまで、3つの準備からお迎えまでに揃えておきたいモノや環境について詳しくお伝えさせていただきました。

その中でも一番覚えておいてほしいことは

お迎え準備は「モノ」だけでなく、「ヒト」「環境」の3つで成り立っている

ということです。

闇雲に色々な飼育道具を買うだけでなく、環境整備や自身の飼い主としての心構えも確認しておき、万全な準備をしてお迎えができるようにしましょう。

ただ、お迎え準備をする際に分からないことや不安、悩みが沢山出てくるかと思います。

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大型犬6頭の我が子たちの実体験を元に、ここではお伝えしきれなかった部分までざっくばらんに我が子と触れ合いながらお話できたらと思います。

お迎え準備での様々なお悩み、ぜひ気軽に相談しに来てくださいね。

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